管理するビルの自家用電気設備の年次点検に立ち合った。電気保安主任技術者が交代して、初めての年次点検である。ビルの共用部が停電する。店舗、事務所、住居の複合ビルは何かと調整が必要だ。結局、日曜日の午後8時30分から10時まで停電時間を確保した。
高圧の引き込み線のUGSキャビネットから、キュービクルまでは、外部階段と二つの扉を通過しなければならない。停電中は、エレベーターは使えない。何年もやっていれば、慣れるだろうが今回は初回。スムーズな段取りで…、というわけにはいかなかった。
資格者二人での作業、自分もただ見守るという訳にはいかず可能な限りサポートをした。途中、計器が不調で、計測無理か?という局面もあったが、そこはプロ、予備の計器に取り替え、事なきを得た。
キュービクルは、技術者以外触れることも出来ないので、忘れ物も出来ない。入念にチェックして、扉を閉じ、後片付けをして、時間内に作業を終えた。
このビルには、給水タンクがなく、停電すると住宅の水は基本的に出ない。食事や入浴の時間帯だったので、事前に各戸にお知らせを投函した。共用部の停電でも、あちらこちらに気を使わなければならない。