紅葉が赤くなり、紅葉本番といったこの頃だが、落葉樹の葉の落ち方は、日当り、温度の影響もさることながら、樹種による違いもあり、それを楽しむことができる。サクラは今年は特別に早く、10月早々に葉を落とした。カキは遅れること3週間ほど、今では残っている葉を見つけるのは難しい。榎も早くから落葉しているが、黄色のまま日当りのよい場所でも粘っている。
上の写真には、サルスベリ、イヌシデ、アカシデ、ヤマモミジ、ハクモクレン、ネムなどがある。サルスベリの葉は既に無いが、他は緑、黄、紅の色を付け、少しづつ落葉している。
北側には、クワ、ミズキ、イチョウ、ムクなどがある。また、別の景色を作っている。呼吸をするように、雨が降ったり、風が吹いたりして、冬の体制を整えていく。冬の落葉を象徴するようなクヌギやコナラはまだ先だ。この季節、地表の温度は、2℃くらいから20℃くらいを行ったり来たりしている。いま、地中の水の昇降を研究中だが、降雨、温度変化、土からの蒸散、樹木の吸い上げ状況が影響を与えているようだ。落葉は根の活動と連動していて、今の季節、目が離せない