サブリース問題(つづき)

お任せには落とし穴がある

サブリース契約に疑問を感じたのは、賃料の推移や契約書、覚書を精査したからだ。東日本大震災を経験していたとはいえ、最近は、契約更新のたびに契約賃料は下がっていた。個別の入居者の賃料はクローズとなっていたため、賃料が下がる理由がわからない。値下げの交渉で、オーナー側は異議を唱えることは出来ても、あくまでも力関係で家賃は決まる。日頃の作業や手続きをしていれば強く、お任せして細部を知らない側は弱い。家賃保証ということばは曲者だ。

しかも、この物件は、複合ビルでサブリース会社は”賃貸住宅部分のみ”の契約となっていて、テナント部分については、何もしていない。オーナー側からみれば、消防法の対応など責任逃れをしていると感じたようだ。サブリース会社側からは、覚書を取り交わしているからオーナー納得済と思っている。

“お任せ”は、事業意識を退化させる大きな落とし穴があるのだ。

樹木医になりました。しばらく山林管理と協生農法の話題が増える予定です。 お楽しみください。

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