管理地北側の林縁は、道路になっていて側溝が設置されている。ここは、元々、山の端から水が豊富に流れ出ていたところで、舗装される前は、ぐちゃぐちゃで長靴が必要な場所だった。
舗装され、U字溝が設置されたのは、正解だったが副作用もある。道路際の水が抜けず、少し掘ればグライ化した灰色の土があらわれる。奥の山の地中の水の流れが分断され、森が乾燥化することが懸念される。幸いU字溝とはいい折り合いがついているようで、泉も未だに湧いている。
今回は、山際のアズマネザサの草刈りと道にはみ出した木の剪定。自然な雰囲気をこわさないように控え目に枝を整えた。この森を楽しんでくれている人もいるようで、横に大きくはみ出したニワトコを山側の枝に紐で結びつけて大事にしてくれていた。これを刈ってはバチがあたる。山の端の多彩な植生を楽しんでもらえたら嬉しいな。