気になっている場所があった。泉の脇の道路にU字溝、これが山の水の流れを阻害しているのではないか、森を衰退させているのではないか。「土中環境」を読んで以来、確認する必要があった。
濡れたコンクリート付近、U字溝の外側をスコップで掘ってみると、まさに土は青灰色でグライ化していた。更に掘ると今度は水が流れ出し、水溜まりができた。グライ化すると根は酸欠で成長出来ないとのことだったが、笹の根はしっかりそこを這っていた。更に右に掘り進めると、杉の切り株の脇に穴があり、水は次々に吸い込まれていった。水が引くと、少量ではあるが、溝から澄んだ水が次から次へと湧きだした。
通気浸透水脈こそ良質な土中環境、ひいては健全な森作りの肝だと知って、土にスコップを入れる機会が増えた。今日は、はっきりと土の様子が確認でき、改善もできたようなので一歩前進出来たのかもしれない。